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「"狂人"エル・ロコ」カストロ前議長逝去!オバマとトランプの対照的な評価とその真意とは?独裁者で冷酷な革命家カストロを支えた女性たち

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キューバ国のカストロ前議長が逝去され、

世界中で話題にあがっているようです。

 

キューバでは国をあげ追悼。

9日間、国をあげ喪に服すこととなるようですが、

これにより、追悼行事が多く行われる事にもなるようです。

 

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⇒対照的な米指導者

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これにあたり、オバマ大統領は

「大きな衝撃が歴史に刻まれた。

 今後のキューバで、その評価が下される」

などの哀悼を表明。

 

 

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一方、トランプ次期大統領は

「60年近い時代の間国民を虐げた

 血も涙もない独裁者がついに地獄で裁かれる。

 これからのキューバ国民が

 真の自由を獲得できるよう、尽力する」

などの哀悼を表明しました。 

 

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アメリカという大国の指導者たる二人が

まるで対照的な意志を表明したのは、

これからの時代の変遷を

表しているように思えてなりません。

 

 しかし、本当に

"血も涙もない"独裁者だったのでしょうか?

 

  

⇒粗暴な変わり者

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フィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス前議長(Fidel Alejandro Castro Ruz)は1926年8月13日に生まれ。

 

出生はキューバのビラン近郊にある農場で

裕福な生まれではありましたが、

その素行は粗暴。

 

イエズス会の私立学校で、

決して悪くない教育を受け、

才覚によるものからなのか、

勉強もスポーツもできる文武両道。

しかし高校では更にその人格は

粗暴なものとなっていきます。

 

その当時の"愛称"はエル・ロコ。

エル・ロコ(El Loco)とは変人、

狂人を意味するラテン語です。

その"愛称"は法律学を学ぶために

入った大学でも呼ばれ続けました

 

そんな"エル・ロコ"は

キューバ民族主義たる

思想に強く共感。

この時から指導者としての

片鱗をうかがわせます。

 

なぜなら、

学生運動の指導者となっていたからです。

 

当時の大統領ラモン・グラウが

その標的となるのは必然で

エルロコたるカストロ

偉大なる革命の走りが、

ここに始まったのでした。

 

一方で、

このような過激な人物でも人は人。

人並みの幸せは、

"狂人"たる彼でも魅了しました。

 

カストロはその狂人ぶりを

如何なく発揮しているにも関わらず

大学時代に知り合った若く美しい女性……

 

ミルタ・ディアス・バラルトと1948年に結婚、

幸せな家庭を築くこととなるからです。

 

しかし、幸せは長くは続きませんでした。

結婚した1948年から7年後の1955年に離婚。

この原因は、後の妻となる美しい女性

ナタリア・リベルタとの不倫にあったようです。

 

女性は高名な医師の妻ではあったのですが、

カストロは略奪の末に結婚。

しかし、この女性とも長くは続かず、離婚。

 

その後、

1980年にダリア・ソト・デル・バジュという

またもや美しい女性とも結婚しておりますが、

こちらは死別による別れを受けたようです。

 

死のその時まで添い遂げた、

という事なのでしょう。

 

 

 

⇒アメリカ支配の実態

革命の話に戻りますが、

1959年当時キューバは決して

大きな国とは言えませんでしたが、

主な農作物である

さとうきびに目をつけたアメリカが

植民地として支配し、

また、地主として君臨し

その利益を農家から吸い上げていました。

 

ほか、アメリカとは

強い協力関係にあった国家も存在し、

キューバは多方の国から

がんじがらめになっていたといいます。

 

そうした支配を受け続けていたキューバ

 

そのアメリカに対しての不満が

国民の心の中に強くあり、

カストロゲバラの革命活動が

それを爆発させ、

かくしてキューバ革命は成功。

 

自国の利益は、自国の尊厳。

その当たり前の幸せを

享受するに至ったのです。

 

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⇒二人の英雄誕生

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ゲバラの名はエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(Ernesto Rafael Guevara de la Serna)。

 

カストロの名はフィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス(Fidel Alejandro Castro Ruz)。

 

この英雄二人の名は

キューバ国に留まらず、

全世界に語り継がれるほどの

生ける伝説となります。

 

学校の教科書でその名を

見た事があるのではないでしょうか?

 

 

この二人の活躍を鑑みた場合に、

 

オバマ大統領とトランプ次期大統領の

正反対の声明の裏に潜む感情や、

政治活動の方針、強い主義めいたものが

垣間見えるようにも、思えてくるのです。

 

 

 ⇒真の自由とは何か

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オバマ大統領は

「大きな衝撃が歴史に刻まれた。

 今後のキューバで、その評価が下される」

 

 

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トランプ次期大統領は

「60年近い時代の間国民を虐げた

 血も涙もない独裁者が

 ようやく地獄で裁かれる。

 これからのキューバ国民が

 真の自由を獲得できるよう、尽力する」

  

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⇒真の自由

  

キューバ国民は、

カストロの独裁に苦しんでいた、

と言われていますが、しかし一方で

カストロがいなかったらキューバ

一体どうなっていたのでしょう。

 

アメリカに事実上支配されていた当時、

どれだけ利益をあげようと、

アメリカに吸い上げられ

未来の見えないキューバの情勢に

国民心情はくすぶり、

治安は悪化する一方、

麻薬、強盗、殺人といった

重大な犯罪も横行。

 

人心は荒むばかり。

 

しかし、

それを救済したのがカストロ

その革命で国民感情も晴らされたのか、

治安はじょじょに改善されていき、

キューバ経済もまた、

活気を取り戻していきます。

 

そしてアメリカとキューバとの

国交断裂を復興させ、

まだ年月は浅い時期に、

革命家カストロの逝去。

 

そして、

トランプ次期大統領からの批判。

 

当時の革命を知らない若い世代が

次のキューバ国を担っていく事を鑑みますと、

トランプ次期大統領が、なぜこうした

"エル・ロコ"な発言を再び表明したのか、が

見えてくるような気がしてきます。 

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